ガス腐食試験と塩水噴霧試験について
前職の仕事で機構設計をしていた時に製品評価でガス腐食試験と塩水噴霧試験を公共の産業技術センターで行った時の試験の内容をまとめてみました。
試験をする目的
海沿いと温泉街の屋外で使用される事を想定し塩水試験とガス腐食試験を行い、腐食による変化の確認を目的とする。
試験結果
(試験終了後24時間乾燥させ、結露のない状態での外観、動作するか否かの確認した結果)
ガス腐食試験の結果
外観に特に変化なし、動作問題なし、印字特に問題なし。

塩水噴霧試験の結果
板金に錆びあり、
外観の塩を除去し乾燥した状態では動作に問題なし、印字は塩を除去しきれない部分以外は特に問題なし。

各試験の試験装置と試験条件
ガス腐食試験(JISC60068-2-43)
試験装置:
定流量フロー計ガス腐食試験装置
型名:GH-180
メーカー:㈱山崎精機研究所
試験条件:
使用ガス:硫化水素
濃度:13±3ppm
相対温度:25±2℃
相対湿度:75±5%
試験時間:96時間
ガス腐食試験風景

塩水噴霧試験
(塩水複合サイクル試験)(JISH8502)
試験装置:
複合サイクル試験機
型名:CYP-90Z
メーカー:スガ試験機㈱
試験条件:
1.塩水噴霧(塩水5%、35℃)2時間
2.乾燥(温度60℃、湿度20~30%RH)4時間
3.湿潤(50℃、湿度95%RH以上)2時間
(*上記1から3の計8時間を1サイクルとする。)
試験時間:80時間(10サイクル)
塩水噴霧試験風景

まとめ
海沿いと温泉街の屋外で使用される事を想定し塩水試験とガス腐食試験を公共の産業技術センターで行ったがいずれもJIS規格(日本工業規格)に沿ってガス腐食試験は使用ガス:硫化水素、濃度:13±3ppm、相対温度:25±2℃、相対湿度:75±5%、試験時間:96時間、塩水噴霧試験は1.塩水噴霧(塩水5%、35℃)2時間、2.乾燥(温度60℃、湿度20~30%RH)4時間、3.湿潤(50℃、湿度95%RH以上)2時間、(1から3の計8時間を1サイクルとする。)試験時間:80時間(10サイクル)を行って試験を行った。結果としては想定していた結果は出なかったが、公共の産業技術センターで手軽に試験が行える事が解った。今回は塩水噴霧試験とガス腐食試験機の事についてまとめたが、このブログまでたどり着いた方は少なくてもモノづくりに興味関心がある方だと思います。これからも学んだ事や調べたことで共有したい事柄がありましたら発信していきます。このブロブは解りやすくまとめたつもりですが、不明点、解り難い点、知りたい情報、調査して欲しい情報等ありましたら広く皆様の連絡をお待ちしております。