ULの世界調査の記事を紹介
【プレスリリース】 「ULの世界調査で、製造者と消費者の認識の違いが明らかに
前職で会社初のUL規格の取得する為に申請用のドキュメントのまとめを専任で行っていた時に知り得たULの世界調査の記事をスピーチネタでまとめてみました。
ULプレスリリースの抜粋
世界的第三者安全科学機関であるUL Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック、以下UL)は、毎年実施している『The Product Mindset(製品に対する意識)』 と題する本年の世界調査の結果を発表しました。
今回で3回目となるこの調査は、製造者と消費者が、製造、販売、購入、使用している製品に対する考えや感じ方について考察を与えるものです。今回、サプライチェーン問題や健康影響など幅広い製品要素について調査した結果、製造者と消費者の間で、これらの要素の優先順位に決定的なギャップがあることが明らかになりました。
調査は、米国、中国、インド、ドイツ、ブラジルでのインタビュー結果に基づいており、今回は、ますます複雑さを増すグローバル市場における特徴が浮き彫りになりました。品質、安全、技術革新という製品の基本的要素は、製造者と消費者の行動を左右する最重要事項であり続ける一方で、透明性、健康影響、外部調達/原産国といった新たな要素の優先順位が高まっていることが判明しました
製造者と消費者の間に存在するギャップは、期待・希望していることだけでなく、提供されていることにも及びます。これらのギャップに注目することにより、製造者は、消費者の懸念事項への対応力を強化していく際の課題の特定に役立ちます。今回、重要なギャップとして10項目が挙げられますが、その中でも特に注目すべきものは以下の通りです
これらのギャップは製造者にとっては改善の機会でもありますが、両者で違いがなかった要素、そして、全体的に楽観的見方が広まっていることもこの調査で明らかになりました。製造者も消費者も、景気は上昇傾向である、利益を確保しやすくなってきたと感じる製造者の数は、2012年より23%多くなっています。製造者に大事にされていると感じる消費者も増えていますし、製品品質の向上についての消費者の考え方もより肯定的になっています。
品質は圧倒的に重要:
要課題が数多くある中で、製造者にとって製品品質の重要性は、常に抜きん出て高い地位を占めている一方で、消費者の信頼度はそれほど高くなく、大きな食い違いがある要素であることをデータが物語っています。先進国、新興国にかかわらず、製造者は品質を大変重要と位置づけていますが、過半数の消費者は、製造者が品質に関係なく最低価格の材料を使用していると感じていることを示しています。
健康影響の優先順位が上昇:
製品およびその製造工程の環境影響は、消費者、製造者共に重要項目であることに変わりはありませんが、製品が人間の健康に与える影響が、新たに消費者の優先事項のトップに躍り出ました。優先度のギャップは、環境配慮型製品に対する認識に現れています。製造者は、環境影響が健康影響より重要と認識していますが、消費者は健康影響の方がより重要だと感じています。
望まれる透明性とトレーサビリティの向上:
グローバリゼーションが製造者と消費者の製品意識を複雑にしている大きな要因である中、透明性とトレーサビリティといった問題の重要性はますます高まっています。製造者は、サプライチェーンの透明性とトレーサビリティが求められていると認識していますが、消費者は、製造者のこの面での活動は不十分であると考えています
調査方法
この大規模な世界的調査は、調査会社(ORC International)によって2012年冬及び2013年春に、ブラジル、中国、ドイツ、インド、米国の消費者1,528名と製造者1,521名に対し実施されました。本調査では、ハイク機器(IT/AV)、食品、住宅用建材、スマート機器業界の製造者に対して電話でインタビューを行い、消費者にはオンライン調査を行いました。製造者は、経営、研究開発、マーケティング、営業、品質管理、サステイナビリティ、製品管理/設計に携わる役員レベルの経営幹部であり、消費者は、年齢、性別、教育、収入ともに様々な人たちが対象です。
調査結果
①品質
95%の製造者は、製品品質は重要だと考え、これは製造者の検討項目の最上位を占めているが、51%の消費者は、品質に関係なく、製造者は製品に最低価格の材料を使用していると考えている。

②製品の安全
84%の製造者が、製品の安全に対する消費者の信頼度は増していると考えているが、58%の消費者は、製造者は製品の安全性より、売ることを重視していると考えている。

③技術革新
91%の製造者が、技術革新の重要性は高まっていると回答しているが、63%の消費者は、新製品は必要以上に早く市場に出ていると感じている。

④健康影響
87%の製造者が、製品が健康に与える影響に対する消費者の関心は高まっていると考えているが、39%の消費者は、製造者は全ての情報を消費者に提供していないと考えている。

⑤製品の環境影響
61%の製造者が、環境は健康影響より重要だと考えているが、61%の消費者が、健康影響は環境影響より重要だと考えている。

⑥環境に配慮した製造
90%の製造者が、環境の重要性は増していると考えているが、40%の消費者が、製造者は環境にやさしい製造手順、製品という面で十分な努力をしていないと考えている。

⑦サプライチェーンの透明性
84%の製造者が、サプライチェーンの透明化を求める関係者の声は、社内外を問わず高まっていると回答していますが、42%の消費者は、透明化は十分でないと考えている。

⑧労働者の倫理的な待遇
78%の製造者は、消費者は、サプライチェーンの労働者が倫理的かつ公正な待遇を受けているか危惧していることを認識しているが、71%の消費者は、製造者は十分な対策をとっていないと考えている。

⑨規制
製造者の86%が、自社に関係する規制を既に厳しいと感じているが、74%の消費者は、製造者に対する規制を強化した方が良いと感じている。

まとめ
このブログはULが2012年にULがまとめたプレスリリースを私なりに解りやすくまとめたつもりだが項目が多く纏めるのに時間がかかった。項目は沢山あったが、大まかに要約すると全世界中での製造者が考える認識と消費者の考える認識(①品質、②製品の安全、③技術革新、④健康影響、⑤製品の環境影響、⑥環境に配慮した製造、⑦サプライチェーンの透明性、⑧労働者の倫理的な待遇、⑨規制)にずれがあるという事をまとめていた。
製造者の認識は①95%が製品品質は重要、②84%が消費者の信頼度は高い③91%が技術革新の重要性は高い④87%が製品が健康に与える影響の消費者の関心は高い⑤61%が製品の環境影響は健康影響より重要⑥90%が環境の重要性は高い⑦87%がサプライチェーンの透明性求める関係者の声は、社内外を問わず高い⑧78%が労働者の倫理的な待遇を受けているか危惧しているか認識している。⑨86%が自社に関係する規制を既に厳しいと感じているとの事。
消費者の認識は①51%が製造者は品質に関係なく最低価格の材料を使用している②58%が製造者は製品の安全性より、売ることを重視している③63%が新製品は必要以上に早く市場に出ている④39%が製造者は全ての情報を消費者に提供していない⑤61%が健康影響は環境影響より重要⑥40%が製造者は環境にやさしい製造手順、製品という面で十分な努力をしていない⑦42%が透明化は十分でない⑧71%が製造者は十分な対策をとっていない⑨74%が製造者に対する規制を強化した方が良いとの事。
というどれも相反する意見が出ていた。
このブログの記事はULのプレスリリースを私が3分間スピーチできるように無理やりまとめてみました。ULのプレスリリースを参考することにより世界の製造者と消費者のずれがある事が解りました。又、勝手ながらこのブログまでたどり着いた方は少なからずモノづくりに興味関心がある方だと思います。これからも学んだ事や調べたことで共有したい事柄がありましたら発信していきます。このブロブは解りやすくまとめたつもりですが、不明点、解り難い点、知りたい情報、調査して欲しい情報等ありましたら広く皆様の連絡をお待ちしております。