鉄くずのリサイクル方法とその流れと実際
前職の会社で機構設計をしていた時に、試作品を作る際に出た板金の切れ端だったり、金属の不要な塊の破棄物が出てくるが、半年から1年もすると一時保管してあった場所に収まらなくなると、鉄くずを含む産業廃棄物を産廃業者に引き取りを依頼しており、その産業廃棄のほとんどが最近まではリサイクルされる事なく処分されていた事が解った。インターネットで産廃のリサイクルを検索していると鉄くずをリサイクルする業者があるの知り、調べてみました。
日本の金属リサイクルの現状
日本では製品別に法律に基づき金属リサイクルを実施しています。エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機を破棄するときは家電リサイクル法によりリサイクルすることが義務化されています。廃棄された家電からは鉄、銅、アルミニュウムなどの金属が回収され、再び商品化され、市場に出回ります。パソコンや自動車用バッテリーは資源有効利用促進法、自動車は自動車リサイクル法によりリサイクルが義務化されており、金属の回収が行われています。
各市町村における有用金属の回収状況
鉄くずをリサイクルするときの流れ
地球温暖化防止と省エネルギーに貢献
リサイクルすることによりCO2の排出量を約3分の1へ抑え、エネルギー消費量を約70%削減し地球温暖化の防止と省エネルギーに貢献できていますとの事でした。
省資源と循環型社会の構築に貢献

長所
破棄後の製品から簡単に分別できる
再利用時に必要なエネルギー消費が少ない
合理的なリサイクルシステムが整っている
再利用による品質低下が生じにくい
さまざまな製品を作れる
短所
銅線のように入手性の良い鉄くずは転売目的の窃盗などの犯罪が起きている。
(ニュースで銅線が盗まれた記事をたまにみかける)
鉄鋼業界の現状


よく持ち込まれる鉄くず
鉄くずの買い取り価格(代表例:鉄)

まとめ
鉄くずのリサイクル方法は家電リサイクル法、自動車リサイクル法、パソコンや自動車用バッテリーの資源有効利用促進法等の法律に基づいてリサイクルされていることが解ったが、具体的なリサイクル方法、回収状況、金属の買い取り価格は調べてみるまでは解らなかった。特に金属の買い取り価格は実際に近くの金属回収業者へ今まで家庭のごみの日に危険物の回収日か空き缶の回収日に出すだけだったごみが買い取ってもらえる事が解ったのは思わぬ収穫だった。これからも、ものつくりに関係した事柄の興味関心があることの調査結果、調査方法を発信していきたいと思いますのでリクエスト問い合わせ等ありましたら連絡ください。